選択肢のひとつとして知っておきたいオンライン診療について

第2回 オンライン診療を利用するには?

基礎編:制度や仕組みを知る
第2回 オンライン診療を利用するには?

サマリー

・オンライン診療は手持ちのスマートフォンから利用できる
・本来は対面診療後の利用となるが、新型コロナウイルス感染症の影響で一時的に規制が緩和されている(2020年4月25日現在)
・厚生労働省のホームページではオンライン診療対応医療機関リストが公表されている

オンライン診療を受ける前の留意点

新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、2020年4月から過去に受診歴のない初診患者さんでも、医師の判断で電話やオンラインによる診療が受けられるようになりました1)。しかし、これはあくまで新型コロナウイルス感染症が蔓延している時期に限定した、一時的な緩和措置です1)。通常、オンライン診療を利用するには、対面診療で初診を受けてから3ヵ月以上経過し、かつオンライン診療を実施しようとする月の直近3ヵ月間、毎月対面診療を受けている必要があります(図1)2)。また、対象となる疾患も限られます2)。基礎疾患をお持ちの方で、新型コロナウイルス感染症拡大の収束後もオンライン診療を希望する場合は、主治医に相談しましょう。

図1)初診から最短でオンライン診療を開始する場合(緩和措置以前のイメージ)

図1 外来の患者さんのオンライン診療からオンライン服薬指導までのイメージ

※○:対面診療(再診) ●:オンライン診療

厚生労働省. 令和2年度診療報酬改定の概要 令和2年3月5日版(2020年4月25日アクセス)
https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/000616842.pdf より一部抜粋

オンライン診療の受診の流れと、利用時の注意点

オンライン診療を受けるには、インターネットなどに接続できるスマートフォンやタブレット、パソコンなどの情報通信機器が必要です。スマートフォンのみ利用可能、スマートフォンとパソコンどちらも利用可能など、利用できる情報通信機器は受診する医療機関によって異なりますので、事前に確認しましょう。フィーチャーフォン(ガラケー)などスマートフォン以外の携帯電話は利用できない場合が多いようです。

※電話での受診は、スマートフォン以外の携帯電話や固定電話でも利用できます(新型コロナウイルス感染症拡大による一時的な措置です)。

続いて、オンライン診療の一般的な受診フローを紹介します。

図2 電話・オンラインによる診療を説明したリーフレット

※医療機関によって異なる場合があります。受診する医療機関に確認してください。

オンライン診療は診察や診療後の支払いをインターネット上で行います。個人情報やプライバシーを守るために、スマートフォンなどオンライン診療に使用する情報通信機器にはセキュリティソフトを入れ、使用するアプリやOS(スマートフォンやパソコンを動作させるためのシステム)は適宜アップデートして最新の状態を保ちましょう3)。また、不特定多数の人が利用可能な公衆無線LAN(Wi-Fi)は、通信内容を傍受されたり、不正に侵入されたりするリスクがありますので使用は控えましょう4)

オンライン診療を行っている医療機関を探すには?

オンライン診療によって、医療へのアクセスが容易になり、より良い医療を得られる機会が増えることが期待されます。しかしその一方で、画面越しの映像と問診だけの診療となるため、対面診療に比べて医師が患者さんから得られる情報は限定されます3)。オンライン診療を利用する場合は、その目的と限界を十分理解しておくことが大切です。
また、オンライン診療を実施していない医療機関もあります。まずは普段からかかっている医療機関に、電話やオンラインでの診療を実施しているか、確認してみましょう。厚生労働省では、オンライン診療に対応している医療機関をホームページで公表しています5)。オンライン診療の結果、医療機関の受診が必要と判断される場合もあるため、できるだけ自宅近くの医療機関を選択すると良いでしょう5)